2006年8月8日火曜日

SymbianOSの常識

My Symbian のフォーラムに書かれていたのを今ごろになって読んだのだが、今出荷されてる SymbianOS9 の端末(S60 3rdも UIQ3も含む)では、ROM に NAND フラッシュが使われてるらしい。
SymbianOS の仕様から考えるとNORフラッシュが当たり前なので、かなり意外な選択なのだが NANDフラッシュを使っていると言われたら空きメモリがあれだけ少ないのも合点がいく。(少ないとはいっても 702NK/NK2 世代と比べれば十分多いのだけれど、、、)

SymbianOS ではZドライブ(ROM)は本来マスクROMを使うことを想定しており、Zドライブはファイルシステムであると同時に、メモリ空間上にマップされておりダイレクトにアクセスすることが出来る。
結果としてZドライブに置いたアプリのコード領域はRAMにコピーされずにそのアドレスのまま実行されるのでその分のメモリは、RAMを消費しない。
NANDフラッシュを使ってしまうと実現不可能とまでは言えないにしても、メモリ空間にマップするのは非常に困難でコスト的に考えれば事実上無理なのでなのでこれは実現できない。
ROM内のアプリであっても他のドライブのアプリと同様、一旦RAMにコピーしてから実行することになる。当然メモリ消費はそのぶん激しくなる。

フラッシュよりはRAMのほうがアクセスが速いというのがあるのか、NORよりNANDのほうが省電力というだけの理由なのか。たしかにメリットがあるのはわかるのだけれど、SymbianOS9 はいろんなところで EPOCからの常識がくつがえされるのだなぁと思わされる話。

0 件のコメント: